1,000円の価値

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髪型オーダー

仕事をやめて、コロナ禍の今

楽しみの一つが月に一度行く散髪

1000円カットにも慣れてきた

マッサージや耳かきなどのサービスはないが

気分転換には最高だ。

今日はかなり混んでいたが

いつもは流れるように進んで行くのだが

今日はスタッフの人数がいつもより少なく

意外に待たされた。

その間店内の様子を観察してみた。

平日の午前中はいつも年配の人が多いのだが

夏休みに入ったのだろうか中学生や高校生のような若い人も多い

私の前で高校生くらいの若者がカットされていた。

髪の何か所かをクリップでかき上げられて

うなじやもみあげの部分は丁寧にバリカンやハサミでカットされていた。

その席はものすごく時間がかかっている。

その子の後から席に着いた中学生の二人がもうカットが終わっても

まだ終わらない。

ようやくカットが終わりかと思えば

鏡でチェックし修正を頼んでいた。

他の三倍くらい時間をかけたカット

バナナマンの日村、アメトークの蛍ちゃんみたいな髪型に仕上がっていた。

私のオーダー

私が今日1000円カットで交わしたことば

「どうしますか?」

「耳にかからないくらい。」

「眉毛は切りますか?」

「はい」

「もみあげは普通でいいですか?」

「はい」

最後に鏡を見せられ

今日はやや髪型に不満があったのだが

どのようにしたらいいのかもわからず

うなずくしかなかった。

カットと髭剃りはあっという間に終わった。

それもそのはずだ。

私は1000円カットに来る前に必ずシャワーを浴び髪を洗い

こんな髪型でと思いながらドライヤーでセットし

丁寧にひげを剃ってから行くのだから。

もうひとりの人

私の前で順番を待っていた小太りの若者がいた。

寝起きで来たのか髪はぼさぼさで

髭もまだらで清潔感がない男に見えた。

だが、その人は見違えるような好青年になって

帰っていった。

同じ値段

人の三倍時間をかけてカットしたバナナマン。

見違えるような好青年になって帰った寝起きできたような男性。

シャンプー、髭剃り、セットまでしてからここに来たのに

今日はカットに不満の俺。

支払った金はみんな1,650円だ。

今日のミミごはん

今日はもうすっかり元気で

まったくいつもどおりのミミにもどった。

三ツ星グルメジュレまぐろ・かつおにかつお節添えを

いつものミミ食い。

元気になってよかった。

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