40年前思い出の味

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喫茶店いずみ

学生の時よく通った店があった。

大学の近くの通りから

ちょっと入ったところにあった

喫茶店「いずみ」

看板もわからないような古びた喫茶店だった。

年配のおじさんが一人で営むその店

客のほとんどが学生だった。

おじさんは我々客のことを「先輩」といつも呼んでいた。

おじさんから見ればこどもか孫くらいの年の離れた

我々を「先輩」と呼ぶのだ。

チキンソテー

いずみは喫茶店なのだが飲食店を思わせるメニュー構成だった。

カレーライス

ピラフ

スパゲティなどいろいろメニューが並んでいた記憶がある。

だが、

店に入っておじさんに言われるセリフは

「先輩、チキンソテーはいかがですか!」

だった。

おじさん曰く

すぐ出せる料理チキンソテー

店の一番のおすすめがチキンソテー

なのだ。

そして、違うメニューを頼もうとすると

店主の言うことは聞くものだと諭されるのだ。

するとどうなるか。

店の客は全員チキンソテーを食べているのだ。

何度もいずみには足を運んだが

私はチキンソテー以外のメニューを食べている人を見たことがない。

そのいずみのチキンソテーとは

通常チキンソテーはこんなイメージだと思うのだが

いずみのチキンソテーは

こんな感じにカットした鶏肉を

ちょっと辛みのあるケチャップ?なのか特殊な香辛料で味付けられたのか

なんとも表現できない味付けなのだ。

皿に盛りつけられたチキンソテーには

スパゲティナポリタンとトマト、レタスが添えられていたように思う。

そして必ずバナナも2、3切れ添えられていた。

それらは愚直なまでにオーダーを受けてから作られていたように記憶している。

すぐできるのはチキンソテーと言っておきながら

チキンソテーは時間がかかるのだ。

このチキンソテーだが

めちゃくちゃ白飯に合う

いつも皿に大盛の白飯が付いてくる

この白飯とのペース配分が重要だった。

ごはんの大盛にすると山のように盛られたライスが出てくる。

必ずペース配分が合わなくなり

チキンと付け合わせが無くなるとごはんに塩をふって食べたっけ。

懐かしい。

いずみのおじさんの娘は日航のスチワーデスだっていうのが自慢で

その話をしばしば聞かされた。

チキンソテーの味付けのレシピを何度か聞いたことがあったが

「企業秘密」と言われ教えてもらえなかった。

いやー食べたい。

40年前の話だ。

今日のミミごはん

今日は三ツ星グルメジュレまぐろ・かつおにかつお節添えだ。

ミミにも昔食べていた餌を食べさせてあげよう。

でも、ミミは10年前は何を食べていたのだろう。

探してみることにしよう。

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