子供の頃の思い出
子供の頃母の実家に遊びに行くのは楽しみのひとつだ。
母の実家は農家で養豚も営んでいた。
養豚を専門でやっていたわけではないが
ちゃんと豚舎があり何頭かの豚を飼っていた。
絶対に受け入れられないものがあった。
肉うどんだ。
養豚もやっていたせいで屠畜した時期に実家に行くと
必ずといっていいほどメニューは決まって肉うどんだった。
家族が大勢いたこともあり大鍋でつくる肉うどんはコンロの上に鎮座している。
好きなだけ食べろと勧めてくれるのだが
食べられない。
みんな、ホントおいしそうに食べているのだが、
私だけ食べれない。
実家で飼っている豚たちを見てかわいそうだから食べれないわけではない。
味付けの問題でもはい。
豚臭くて食えないのだ!
私は子供のときも決して豚肉が嫌いなわけではない。
豚肉は大好きだ、とんかつだって、豚の生姜生姜焼きでも大好きだ。
だが、実家で出される豚肉はとにかくダメだった。
でもこの感覚を何と説明すればいいんだろうか?
子供ながらに「これ食えない!」とは言えず。
実家で肉うどんが出された日は、
無口で食欲がない小食な少年になるしかなかった。
そのことを母にはこっそり話をしたことがあったが、
まったくとりあってはもらえなかった。
よみがえった思い出
母の実家で養豚を辞めてしまったり、私も歳とともに実家に行く回数も減ったりで、
実家の肉うどんを食べりこともなくなり、
そんな肉うどんの思い出などとうに忘れ去っていたのだが、
数年前のある日、
仕事を終え家に帰りドアを開けた瞬間!
どひゃー、肉うどんの豚の匂いだ!
その日は、豚の生姜焼きだったらしく、丁度豚肉を炒めていたようだった。
その匂が強烈で、普段は大好きな豚の生姜焼きもその日は
全然食べれなかった。
これは女房に話すしかないと思い
正直に打ち明けた。
子供のころ母がそうだったように
最初はまったく取り合ってくれなかった。
「豚臭いなんて聞いたことはい!」と。
女房はまったくその匂を感じないというのだ。
だが、今日の肉を買って来たスーパーから豚肉は買わないでくれと頼みこんで
しぶしぶ了解してもらった。
これまでの豚臭いトラウマ遍歴をたどると
- 母の実家の肉うどん
- 〇〇から買った豚肉で作った豚の生姜焼き
- いただきもののブロックの豚バラベーコン
- 良く行ってたなにおいしいとんかつ屋のかつ丼
- たまに行くラーメン屋のラーメン
ちなみとんかつ屋に関してはその後行ってないのでわかりませんが
ダメだったのは一回のみです。
ラーメン屋に関してはその後も何回か行っていますがその後は匂を感じたことはありません。
とてもおいしいラーメン屋さんです。
先日、我が家の夕食に天ぷらが出てきた。
熱いうちに食べるように促され、
さっそく食べた。
筍に豚肉を巻きそれに衣をつけて天ぷらにしたようだった。
口に入れ衣を嚙み切った瞬間!
熱い空気とともに豚の匂がこみあげてきた。
ダメだ!
……
何も語らず、その天ぷらだけ一気食いした。
追伸
好き嫌いなど無いのだが
私の味覚だけおかしいのだろうか。
この感覚を理解してくれる人がいたら
話をしてみたい。
やっぱりおかしいのかぁ
今日のミミごはん
今日はミミが腹減ったと鳴いて訴えかけてきた。
そう聞こえた。
すぐにご飯をだした。
三ツ星グルメジュレまぐろ・かつおにささみ添え。
すぐに食べ始めてくれた。
わずかに残したが、
いつの間にか完食してくれた。
ミミの気持ちがわかったような気がした。
今日は、かかりつけの病院で三種混合ワクチンの注射をしてきたのに、
今日は食欲がある。
おやつも、カリカリもよく食べてくれた。
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